ソファの上からこんにちは。そふぁね(@sofa_ne)です。
最近ハマっているもののひとつに「習慣化」があります。
実際いくつかの習慣を身につけることが出来ているので、もっと確実に楽しく習慣化できる方向で色々やってみようと思い、『自分を変える習慣力 (Business Life 1)』を読んでみました。
1つの習慣からポジティブ連鎖を起こそう
本書が言いたいことは大きくはこの1点に集約されます。
1つのキーとなる習慣を身につける→ポジティブな連鎖を起こす→人生が変わる
ここだけ読むと眉唾ものな感じで、他にも「潜在意識が〜」とか書いてあって「外したかな?」と思ったのですが、読んでみるとエッセンスは納得できるものでした。
例えば早起きというスイッチ習慣を身につけると、そこから禁煙や勉強や読書、運動など他の習慣が身についていって、毎日の過ごし方がより良くなる、その積み重ねで人生が変わる。ということのようです。
習慣化には段階がある
ここで、習慣化と一口にいってもそこには段階があるそうで、習慣化の段階と、物事の習熟の段階が非常によく似ている、と指摘しています。
最初の習慣化前は「無意識でかつやっていない」状態。
ここから習慣化をしようと決めて「意識すればできる」状態になります。
そして習慣化をすると、最終的には「無意識にできる」状態。
といった具合に、無意識→意識→無意識と移っていきます。
つまり習慣化とは
意志の力をほとんど働かせる必要なくやっている状態
のことです。
早起きが習慣化している人に「すごいね!」って言っても「そうかな?もうそれが当たり前になっちゃった」って返ってくることが多いですが、まさにですね。
ちなみに、この無意識→意識→無意識という流れを、習慣化でなく物事の上達の面から捉えているのが、齋藤孝氏の著書に出てくる「技化」という概念ですね。
『「できる人」はどこがちがうのか (ちくま新書)』という本に出てきます。
で、この習慣化と物事の習熟(=技化)が似ているのが、無意識→意識→無意識という流れだけではなく、1つの物事を習慣化(上達)できると、そのプロセスを他の習慣(物事)にも応用ができ、効率よく習慣化(上達)できるようになるということです。
習慣の身につけ方・スイッチとなる習慣の見つけ方
習慣の身につけ方については、先日読んだ『30日で人生を変える 「続ける」習慣』のほうが詳しめだったので、習慣の身につけ方や続ける方法について知りたい場合はそちらを読んだほうが良さそうです。
本書にももちろんポイントは書いてあって
- 習慣化は1つずつ
- がんばりすぎない
- 日々粛々とやることはやる
などなど解説されています。
また本書のキーである「スイッチとなる習慣の見つけ方」ですが、ちょっと抽象的でした。
スイッチとなる習慣というよりは「わたしがほんとうにやりたいことはなんだろう」を考えて、その答えがスイッチだ!というニュアンス。私個人的にはもうすこし突っ込んでほしかったところですね。
ここまでが本書の前半部分で、正直タイトルどおりの内容は前半でほぼ終わりです。
後半は「こんなことに取り組むと毎日よくなるよ」という、ヒント集のようなものでした。
前向きに捉えようとか、メールにはすぐ返事しようとか。
なので、本書の読み方として
- 身につけたい習慣が具体的にいくつか挙げられる → 前半だけ読む
- 何か習慣でも身につけたいなぁと漠然と思っている → 後半も読む
というのをオススメします。
特にコレってのはないけど習慣化したいなぁ、という人は後半に出てくる「こんな習慣身につけたらいいよ集」からてきとうにみつくろって実践すればOK。
ということで、褒めてるのかけなしてるのか微妙ですが、スイッチとなる習慣をキッカケにいろんな習慣を身に着けようというアイディアはナイスです。
あとは他の習慣化本・ビジネス書と共通するアイディアも多めなので、最初の1冊目として手を出すにはOK。もう習慣化本を読み漁ってるよ、って方は読まなくてもOK。