【読書記録】勝ち続ける意志力

medium_5929058682

medium_5929058682
photo credit: joo0ey via photopin cc

プロゲーマー、ウメハラこと梅原大吾氏の本です。
私はゲームが好きなのでウメハラ氏のことは知っていますが、ゲームに興味のない方はあまり知らないのではないでしょうか。
それにしても評価の数が多いなぁ・・・と不思議に思っていたら、ちきりんさんのブログに書いてあったのですね。
これで買った人も多いかも。
「勝つこと」と「勝ち続けること」 – Chikirinの日記 for DU

スポンサードリンク

ウメハラ氏について

梅原 大吾(うめはら だいご、1981年5月19日 – )は、日本の青森県出身のプロ・ゲーマー。
日本での愛称はウメハラ、ウメ、ウメさん。アメリカでは本名のDaigoのほか、The Beastというニックネームでも知られる。
2D対戦型格闘ゲームにおいて数々の大会を制している、世界でも指折りの著名なゲーマー。とりわけカプコン社製の対戦型格闘ゲームで実績を多く残し、同社開発本部長(当時)の岡本吉起から「10年に一人の天才」と呼ばれた。趣味は麻雀、食べ歩き。非喫煙者。

梅原大吾 – Wikipedia

本を読む前に知っていたほうが、より理解ができると思う。
格闘ゲームに傾注することによって得たもの、そして葛藤などが書かれているので。
ウメハラ氏といえば、この動画。

カンタンに解説をすると、ウメハラ氏の操作しているキャラクターは金髪の白いキャラ。
画面の上のほうにあるのがキャラクターの体力バーで、相手の体力をゼロにすると勝ち。
ウメハラ氏の体力は左のバー。
体力がほぼゼロの状態からの逆転劇に、会場が盛り上がります。
この逆転はほんとうにすごくて、どのくらいすごいかを実生活で例えると「自分に向かって投げられたナイフを10本くらい連続でキャッチして、その上で相手を殴って倒す」くらいでしょうか。

勝つことと、勝ち続けること

さて、やっと本の内容ですが。
この本のタイトルにあるように、「勝つ」のではなく「勝ち続ける」ことについて書かれています。

勝つことに執着している人間は、勝ち続けることができないということなのだが、この一言で「なるほど、そうか」と膝を打ててしまう人が大勢いるようなら、そもそも僕がこのような本を書く必要はなかっただろう。

とウメハラ氏が書いているように、我々は一般に「勝とう」と考えてしまいがち。しかし、大事なこと・大変なことは「勝ち続けること」なのでしょう。
一言で言ってしまえば、勝ち続けるには「不断の努力」が必要だということだと思います。
一度勝利した人間は、負けたくないから勝負をしないことがある。
いわゆる「勝ち逃げ」ですね。
ウメハラ氏は、大会で優勝したり、「勝利を手にした」後こそゲームセンターに行って対戦をするそうです。

ひとりの人間がやるべきことをやり、もうひとりの人間に勝った。ただそれだけの、当たり前のことをやり続けた人間が、今回に限って勝てたということを忘れてはいけない。

努力のしかたを間違ってはならない

medium_6645394415
photo credit: gfhdickinson via photopin cc
ウメハラ氏は一時期、寝る時間・食べる時間を犠牲にしてもゲームに入れ込んでいた時期があったそうです。
しかし、それは間違いだったと述べています。

自分を痛めつけるだけの努力はしてはいけない  これまでの経験から言えるのは、自分を痛めつけることと努力することは全然違う、ということだ。それに気づいたのが前述の4連覇を逃した大会だった

考えることを放棄して、ただ時間と数をこなすのは努力ではない。それはある意味、楽をしているとさえ言える。頭を使って考えることの方が苦しいから、それを放棄してガムシャラに突き進んでいるのだ。

時間を費やすことだけで努力している気になる人が多いが、限界を超えて打ち込んでも成果は上がらない。1日6時間なら6時間、3時間なら3時間と時間を決めて、集中する方がいい。そして後は自信を持って休む。

これは自分にもありがちで、体を壊してでも何かを・・・と思ってしまうことがあります。
どこかで、「そこまでやったんだから」という言い訳にしたいのかもしれません。
これだけがんばったのだから、これだけのリターンがあるはずだ。
そんなことを思いがち。しかし、体を壊して頑張ったからといって何かが得られるとは限らない。
そして何かを得たとしても、それは「勝ち」かもしれないが、「勝ち続ける」ことはできない。
苦しい、と思ったときに、一旦立ち止まって考えることも大事だと、忘れないようにしたい。

とりあえずやってみること

新しいゲームに対して、いかに純粋に向き合えるか。「こういうゲームなんだ。ふ~ん。じゃあ、こうやって楽しもう」と素早く受け入れられる人の方が、新しいことを始めるときは圧倒的に強い。「楽しんだ者勝ち」というのは、若い頃は自然にできることなのに、年齢・経験とともに次第に難しくなる。勝つのがではなく、楽しむことが難しくなるのだ。

年を重ねると背負うものが多くなる。そうすると、失敗したときすべてを失ってしまうかのような不安がつきまとい、次の失敗を恐れる気持ちも大きくなってしまう。

階段の下で正解の道を吟味し思い悩んでいるだけの人間よりも、間違った階段でもいいからとりあえず登っている人間の方がはるかに上達が早いと思う。  間違った階段を登ること自体は、別に悪いことでもないし、無駄足にもならない。  階段を登れば、それが正しい階段であろうが、間違った階段であろうが、必ず何かが残る。間違った階段を登ったときに手に入れた経験値があれば、また違う階段を登るとき少しだけ登りやすくなる。

いま自分はまだ若いつもりだし、何かあたらしいものに対して純粋に向き合うこともできているのではないかと思う。
しかし、ウメハラ氏ですらそれがなかなか難しいと思うのだから、自分にも難しくなる時期がくるのだと思う。
そのときにどれだけ「楽しむ」ことを意識できるか。失敗を恐れないでいられるか。
間違った階段でもいいからとりあえず登ってみる。心がけたい。

「勝ち続ける意志力」は普段から横に置いておいてたまにめくる本

一周読んでみて、自分に響いてくる言葉が沢山詰まっている本だった。
響く部分というのは、読む人によって違うかもしれない。
しかし、きっとこの本の中に書かれている「何か」が自分を前に進める力になってくれるはず。

スポンサードリンク